(メールマガジンとして配信された文章)
おはようございます。ラピシュットの長谷川高士です。
仕事の環境に、比較的大きな変化がありました。
今日は久々に自分のこと(近況など)を書きたいと思います。
今日のコンテンツは、新たな環境、です。
実は私、社会保険労務士事務所に雇用されることになりました。
今月(2025年8月)1日から出勤しています。
ただし、会社(ラピシュット合同会社)を畳んだわけではありません。
週3日(月、火、土曜)という勤務形態で、残りは自社の仕事をしています。
なお、水、金の2日間は、午後から夜まで依頼元の企業に赴き、業務改善のサポートを行っています。
移住したばかりの頃は、「完全在宅・通勤なし」という働き方をイメージしていました。
まさか1年半後に、ほぼ家にいない働き方をするとは夢にも思いませんでした。
なぜ雇用なのか
業務改善のサポートの契約は業務委託です。
依頼元の企業と弊社が契約を交わしています。
私が就職した社労士事務所とのご縁は、この業務委託の依頼元企業がつないでくれました。
依頼元企業も社労士事務所も、業界内では全国的にも名の通った事業者です。
両社の代表者は、熊本においても当然に顔が広く、知り合いの少ない私に様々な方を紹介してくれる有り難い存在です。
そんな中で、社労士事務所の代表のKさんから
「ウチで働きませんか」
と声をかけてもらった、というわけです。
ちなみに私としては、
「(紹介してくれた企業と同様に)できれば業務委託でお願いしたい」
と思っていました。
ところが、法の条文とその解釈により、
「社労士は法定業務を外部に委託できない」
という前提がありました。
(社労士事務所の代表が教えてくれました)
よって、社労士資格を持たない私がその社労士の法定業務を補助するには、社労士事務所に雇用される以外にない、ということになるのでした。
直感を頼りに
さすがに即答というわけにはいきませんでしたが、割と直感的には、
「あ、(誘いを)受けた方がよいかも」
と当初から感じていた気がします。
そして、返事をしてから2週間、仕事を始めてからわずか数日ですが、
「直感に従って良かったのだろう」
と思えることが続いています。
私が就職したところは、社労士事務所の中では少数派と言われる「助成金申請に(も)力を入れる事務所」です。
事務所内には20名を超えるスタッフがおり、分業制で業務をこなしています。
Kさんから求められた役割は、助成金申請業務のディレクターでした。
助成金申請の依頼があったら、方針をチームで検討した上で労働局に事前相談をします。
その結果をチーム内の各担当者に伝え、業務を依頼(指示)し、その進捗を管理します。
この労働局に相談し、担当者に指示する、というサイクルを何度か繰り返した後に申請が完了する、という流れです。
Kさんからは、この
「ディレクションに徹する」
ということを大いに期待され、求められました。
分業制を最も効率的に機能させる上でそれが欠かせないピースだからでした。
前任者は、Kさんのこの期待に、
「十分には応えてくれなかった」
そうです。
その前任者の離職と私との出会いが時期的に重なり、今回のオファーへとつながりました。
この役割(立場)は最も得意なことの1つであり、そこに期待を掛けてもらえることは、私としても嬉しい限りです。
RPAの開発
Kさんから期待されていることがもう1つあります。
それはRPAの開発です。
RPA(アールピーエー)とは「Robotic Process Automation」の略で、人がパソコンで行っている定型的な作業をソフトウェア(のロボット)が代わりに実行する仕組みのことです。
たとえば、
- Excelのデータをコピーして別のファイルに貼り付ける
- ウェブから情報を収集して保存する
- 特定の帳票を毎朝出力してメールで送る
など、繰り返す、既定のルールがある、などの特徴を持つ作業を自動化できるのがRPAです。
Kさんは、「社労士業務のRPAとの親和性の高さ」に注目しており、RPAの開発を外部の制作会社に依頼しています。
その開発依頼の窓口を私に任せくれました。
この役割(立場)も助成金申請と同じくディレクションです。
また、RPAという表現こそ使ってなかったものの、業務の自動化は仕事として取り組みたかったものの1つです。
キリ? Kiri?
業務は、さらにもう1つあります。
もう1つとは言うものの、助成金申請とRPA開発を掛け合わせたようなもので、全く別のものという感じはありません。
具体的には、
「助成金申請のフローをチームで見える化し、抜け漏れをなくしてほしい」
というKさんからのオーダーでした。
ただし、RPAの範囲に含まれるものの、外部の制作会社に依頼するというよりも所内で内製的に構築するイメージです。
この業務に際して出会ったのが「桐(きり)」という名のソフトウェアでした。
私にとっては、
「名前に見覚えがある」
という程度の認識でした。
というのも、当初は所内の会話の中で「キリ」という音で聴いた(しかも、キにアクセントがあった)からで、実際にアイコンで「桐」の文字を見て、
「あぁ……」
となりました。
(ちなみに桐は霧と同じで、アクセントを置かない平板型です)
そんな桐ですが、実はこの出会いにまあまあ興奮している私がいます。
桐の魅力
桐は、株式会社管理工学研究所が開発した和製データベースソフトです。
発売は1986年で、ジャストシステムの一太郎とほぼ同程度の歴史を持っています。
余談ですが、管理工学研究所はワープロソフトの「松(まつ)」も開発――こっちの方が有名かも――しており、一太郎より2年早い1983年に発売しています。
話を戻します。
発売から40年、コアユーザーからの圧倒的な支持を受けて、桐は今なおアップデートされ続けています。
なぜ、根強く支持されるのか。
ひと言で言うと、
「とっつきやすいデータベースソフトだから」
でしょうか。
比較するならば、MicrosoftのAccessのような敷居の高さを感じさせないカジュアルさが桐にはあります。
製品のホームページに掲載されている「桐のコンセプト」の一部を引用します。
■私たちが気にしていること
「データベース」が必要な全ての人に役立つツールであること。
データベースの基本機能はもちろんですが、それをどう使いやすくするかが常に私たちの課題です。
1986年のバージョン1発表以来、私たちが一貫して気にしていることは3つです。
1. 操作性 -
人間の思考の流れに沿った機能・操作体系であること2. 日本語処理 -
日本語を正しく扱えること3. 表現力 -
データを目的に沿った形で表現する能力を提供すること
私が勤務する社労士事務所では、この桐を既にガリガリ使っています。
3つ目の業務では、桐で構築された仕組みを
- 改修し
- 拡張し、
- 期待により応え得るものにする
ことに取り組みます。
◇今日の気づき
直感に従ったら、やりたいことができた
直感に従ったら、知らないものに出会えた
◇この文章の入口(参考)
感覚(左下)と実務(右下)から、意味(左上)へ
この文章は、
判断や結論に入る手前の、話の地面を整える工程(lapi-schutto.jp/before-the-talk)に関わる中で書かれています。
この文章を読んで、
話が噛み合わない感触や結論に入る前の違和感
が残るときは、それを急いで解消しなくても構いません。
そのための場所を、別に置いています。
