ちゃんと話し合っているのに、
なぜか結論にたどり着かない。
そう感じたことはないでしょうか。
意見は出ている。
議論もしている。
誰かが怠けているわけでも、
悪意があるわけでもない。
それでも、なんだか話が前に進まない。
そんなとき多くの場合、
目的やゴールが揃わないまま
話が進んでいるかもしれません。
このページでは、
「どうすれば目的を揃えられるか」
「正しいゴール設定の方法」
を、説明することはしません。
まずは、
話が噛み合わなくなる手前で、何が起きているのか。
その工程を整理します。
同じ言葉を使っていても、目指しているものが違う
話が噛み合わない場面では、
次のようなことがしばしば起きています。
- 目指すゴールが、人によって異なる
- 同じ言葉を使っていても、イメージする内容が違う
- 「成功」「改善」「前向き」などの言葉が、別の意味で使われている
たとえば、
- ある人は「早く決めること」を成功と考えている
- 別の人は「失敗しないこと」を成功と考えている
両者とも「成功させたい」と、きっと本気で思っていることでしょう。
しかし、その言葉の中身が一致していません。
この状態で話を進めれば、
話が噛み合わないのは、自然なことです。
目的が違っていても、すぐには気づけない理由
目的やゴールのズレは、
初めから表に出ているとは限りません。
むしろ、次のような条件が重れば重なるほど、
そのズレは見えにくくなります。
- 互いに善意がある
- 相手も同じ方向を向いているはずだと思い込んでいる
- 「今さら確認するのは失礼ではないか」と感じている
このとき、
目的が揃っているかどうか
は、確認されないままの前提として扱われます。
話は進んでいるように見える。
けれど、どこに向かって進んでいるのかが、
実は共有されていない。
その結果、
- 最後の局面で違和感が噴き出す
- 「思っていたのと違う」という感覚が残る
- 誰も間違っていないのに、疲弊する
という状態が生まれます。
善意があるほど噛み合わなくなる、ことがある
目的やゴールのズレが厄介なのは、
善意があるほど修正しにくくなる
という点です。
- 相手も良かれと思って言っている
- こちらも真剣に考えている
- どちらも正しそうに見える
この状態では、
ズレを指摘すること自体がためらわれます。
結果として、
ズレはそのまま温存され、
話し合いは続くが、前に進まない。
噛み合わなさの正体が見えないまま、
「もっと議論しよう」
「もう少し詰めよう」
という声だけが増えていきます。
ここでは「解決策」を扱いません
このページは、
- 正しい目的設定の仕方
- ゴールを一本化する方法
- 合意形成のテクニック
を提示する場所ではありません。
まず扱っているのは、
目的やゴールが揃っていないまま話が進んでいる状態。
その存在に気づくための工程です。
ここで終わっても構いません
もし、ここまで読んで、
「もしかすると、そもそも目指しているものが違うのかもしれない」
そう感じたなら、このページはここで閉じても構いません。
ここで無理に決めなくても、
結論を出さなくても、
行動に移さなくても構いません。
目的やゴールは、
確認されないまま進むと、
後になって必ず別のかたちで現れます。
この工程に立ち止まれたこと自体が、
次に話をするときの地面
を、少しだけ整えます。
立ち止まるための場所
もし、「話が始まる前の工程」について、もう少し言葉を見てみたい、と感じたら、別のページにその話を書いています。
このズレは、結論の前に扱われるべき工程の一つです。
このような状態は、複数の場面で観察されます。
無理に進む必要はありません。
必要だと感じたときにだけ、辿ってください。
(補足)
「話が噛み合わない」と感じること自体は、失敗でも、能力の問題でもありません。
多くの場合、
まだ扱われていない工程が残っている。
それだけのことです。

